うさぎのミミ
2004年02月

★02月01日

日々思うことを、

毛糸の様に繋げてみると、

辻褄が合わないことが多い。

編み込んで、ほどいて。

編み込んで、ほどいて。

★02月02日

この前のお昼過ぎ、車を運転していた時の出来事。

赤信号で停まっていて、

何気なくバックミラーを見たら、

後ろの車の運転席のおじさんが、

歯ブラシで歯を磨いていた。

その横の7,8歳くらいの子どもは、

何の不思議も感じていないようで、おとなしくしている。

世の中にはいろんな人がいるもんだなぁ、

と思った。

★02月03日

今日は節分。

心の中の鬼を外に追い出して、

福で満たすことができるよう、

そんな風に一日一日を送れるよう、

豆をポリポリ食べながら願う。

★02月04日

渡り鳥は、

首をピーンと伸ばして、

前を見て飛んでいる。

際限なく羽を動かし、

前へ、前へ。

国境のないこの空が、

故郷に繋がっていることを

渡り鳥は、

知っているんだ。

★02月05日

一呼吸して、

それから動いても、

遅くはない。

★02月06日

毛玉がいっぱいの靴下。

気をつけて洗濯しているつもりなのに・・・。

モコモコ、あったかそうだけど、

カッコ悪くて見せられない。

★02月07日

心落ち着く魔法の歌。

力強くて、優しい音色。

それを聞けば、

ゆりかごにユラユラ揺らて、

深い眠りにつくことができる。

★02月08日

オレンジ色の夕日に向かって、

車をグングン走らせる。

消えゆく前の

丸く大きな炎の星に

もっともっと近づきたい。

★02月09日

私の口は、

食べ物だったら何でも入ってしまう

オバケのトンネル。

“なるべく体にいいものを”

頭で考えて、手に取るようにしなきゃ。

★02月10日

急須は、神聖なもの。

このまぁるい陶器の中には、

深緑の葉っぱとお湯しか入ることはない。

細長い口から出てくるのは、

おいしいおいしい魔法の緑茶。

★02月11日

自分の流れがあるように、

人にもそれぞれ流れがあるということを

いつでも頭に入れておきたい。

★02月12日

無くてもいいもの。

余分だと思うこと。

ムダな時間。

遊びの部分。

そういうことに救われたりする。

★02月13日

毎朝、出かけるとき、

戸締りをして、ガスの元栓を閉める。

一人で「よしっ!」と掛け声をして

指差し確認を忘れない。

★02月14日

陳列棚には、

おいしそうなチョコレートがいっぱい。

自分の分は買わないで、

あげたチョコをちょっともらう。

★02月15日

わかってる、わかってる。

わかっているんだけど、

なかなかできないんだよなぁ。

★02月16日

近い未来に

ちっちゃな楽しみが沢山あると、

日々の生活が、

みずみずしく潤う感じ。

種をまいて、お水をあげて、

芽が出る喜びに、

少し似ている感じ。

★02月17日

体のかゆい部分が

自分でわからないときがある。

確かにこの辺がかゆいのだけど、

どこを掻いても的中しない。

脳の信号ミスなのか、

それとも私の錯覚か、

もしかしたら、皮膚の奥の奥の方がかゆいのかもしれない・・・。

色々、考えているうちに

かゆいことを忘れてしまう。

★02月18日

春の気配が訪れる。

心のドアを優しく叩く。

私は静かにドアを開け、

眩しい光に目を細め、

優しい風を受け止める。

★02月19日

ズキン、ズキン。

重い痛み。

こんなにリアルで強烈なのに、

目には見えない、

言葉にならない。

ただただ、誰とも共有できないこの痛みを

一人で孤独に感じるだけ。

★02月20日

真実を受け止めるほど、

強くない私。

いっそのこと開き直ればいいのかな?

きっとそれを吸収することから、

何かが始まるとは思うんだけど。

★02月21日

相手が見ている目線の先を追う。

その表情をつくりだす、

二つの光が映し出しているものは、

いったい何だろう?

★02月22日

寝ているときは動いていない。

だから、起きているときは動いていよう。

何かをしていよう。

そして、また眠ろう。

それがいいと思った。

★02月23日

相手を気づかうこと。

私の内から気を出して、

それを使ってできること。

きっと沢山あると思う。

★02月24日

ゴキブリを素足で踏んでしまう夢を見た。

朝、起きてもその感触が残っている。

足を洗いたい気分・・・。

★02月25日

半月のゆりかごに

ゆらゆら揺られて

眠り込んでる

幼子だあれ?

★02月26日

メールの着信音に、

幸せの予感。

どんな思いが

風にのってやってくるのだろう?

★02月27日

目的地は、

番地のないところ。

境界線のないところ。

防御服のいらないところ。

★02月28日

今日、焼肉屋へ行った。

焼く、裏返す、タレをつける、食べる。

これをクルクル繰り返す。

お腹がはちきれそうになるまで。

★02月29日

人や物の出会いによって、

新しい自分が飛び出してくる。

自分ひとりでは、何も変われない。